視覚センサ FQシリーズ
【オムロン(制御機器)】
手軽に始める本格的画像検査、光沢面・金属面も手間なく鮮明な画像に。
インテリジェントなコンパクト視覚センサ
FQシリーズは、カメラと画像処理プロセッサを1つにハウジング。
レンズとLED照明も内蔵しており、外部照明は不要です。
省スペースでありながら、高いコストパフォーマンスを同時に実現します。
画像を鮮明にする先進技術
検査の誤判定の原因の多くは、外乱光、光沢、色具合などの影響で鮮明な画像を安定撮影できないことにあります。
FQシリーズには、鮮明できれいな画像を撮影する先進技術を搭載。
設置環境や対象物の素材にかかわらず、安定した検査を継続できます。
微妙な色差を安定検出
リアルカラーセンシング
見たままの色情報を処理できるリアルカラー処理技術を搭載。カラーグレーへの変換や、フィルタ処理では検出できない微妙な色差をしっかりキャッチできます。
低コントラストに強い
ハイパワー照明
FQシリーズは、明るさ従来比4倍のハイパワー照明をビルトイン。光沢面の正反射光をカットする偏光フィルタアタッチメントを使用しても十分に明るいクリアな画像が得られます。
外乱光の影響をカット
HDRセンシング
照明変化や素材の光の反射の影響を最小限にカットするHDR (ハイダイナミックレンジ)機能を搭載。金属部品、光沢フィルムなど照明を均一にあてることが難しい素材の検査や外乱光の発生する現場でも安定した検査が可能です。
柔軟なシステム構成
柔軟性×カンタン×高性能
すべてを兼ね揃えたオムロンの新しい視覚センサ。
さまざまな現場ニーズにジャストフィットします。
操作は思いのまま
画像の確認や検査条件を設定するときは、画像表示ができる設定コンソール「タッチファインダ」を接続します。設定が完了すれば取り外し、センサだけで検査を続けられます。
もちろん検査状態を常に確認できるようタッチファインダを制御盤に取り付けすることも可能です。
さらに、設定ツールには、タッチファインダと同じ操作がパソコンからできるPCツールもご用意しております。
センサ8台を接続
複数センサを使った検査が必要なときは、タッチファインダ1台で最大センサ8台まで接続できます。
対象物の大きさに合わせて、視野調整
対象物の大きさに合わせてお選びいただけるよう、幅広くラインアップしております。
さらにピントの状態を画面で確認でき、視野やピントの調整もカンタンです。
撮影範囲は、7.5~300mmまでラインアップ
簡単ナビゲーション
FQシリーズは、直感的なユーザインタフェースで迷うことのないシンプル操作を実現しています。
良品の画像を基準としてワンタッチ登録するだけで、複雑な操作や設定ノウハウは必要ありません。
また、運用時の結果表示もバリエーション豊富です。統計データ、結果一覧、トレンドモニタ、ヒストグラムなど、多面的な結果表示で品質管理に役立ちます。
初期設定も運転中も、すべてのシーンで快適な操作をナビゲーションします。
基本操作は3ステップ!
選べる結果表示
まとめて一覧表示 全検査アイテムの結果をリストで確認できます。複数箇所を検査しているときに便利な表示です。 | トレンドモニタ 計測値の時間的な変化をグラフで確認できます。 計測値の傾向を確認することで、不具合発生の予測や原因を分析できます。 | ヒストグラム 計測値のばらつき分布をグラフで確認できます。 |
現場での運用も万全
ダウンタイムゼロで調整
外部環境の変化や検査対象物のばらつきにより、運用中に判定条件の調整が必要なことがあります。
FQシリーズなら、調整と検査を並列処理できるので、ラインを停止することなく、判定条件を調整することができます。
ライン導入時のテストには、最新ロギング機能が役立ちます。
サンプル品をいくつか流し、その検査結果をロギング。ロギングデータは時系列のグラフで確認でき、それを参考にして判定条件を調整できます。
運用時にはファイルロギング機能が便利です。 タッチファインダのSDカードに大量の検査履歴を保存でき、トレーサビリティに役立ちます。
NG発生を自動でお知らせ
タッチファインダを現場に常設されるシーンでは、"オートナビ"が役立ちます。
複数センサを1台のタッチファインダで監視している場合でも、NGが発生したセンサの画面に自動で切替わり、すばやくNG状況を確認できます。
本格画像処理を惜しみなく凝縮
色情報をそのまま検査に使える
リアルカラーセンシング
一般的な画像センサでは、カラーカメラで撮影した画像そのままでは高速処理できないため、モノクロ画像に変換し情報量を削減した後に検査を行っています。しかし、情報量が削減されると、カラー画像では判別できる差が判別できなくなります。それをカバーするために、照明の調整やフィルタの活用など画像の調整に多くの時間が必要です。
オムロンはこの課題を解決するために、カラー画像をそのまま検査できるリアルカラー処理技術を開発。すでに視覚センサのフラッグシップモデルに搭載し、多くの現場でその良さを評価していただいています。このリアルカラー処理技術を、もっと多くの検査用途に手軽に活用していただけるよう、FQシリーズにも搭載しました。
HDRセンシング
表面が金属やフィルムのような光沢面の場合、少し傾くだけでハレーションが発生し、照明の調整に時間がかかります。
この原因の1つは対応できる明るさの変化の範囲、つまりダイナミックレンジの幅が非常に狭いことにあります。
オムロンはダイナミックレンジを最大16倍に拡大するHDR機能を独自に開発し、リアルカラー処理と同様、視覚センサのフラッグシップモデルに搭載しています。
金属面の場合、単純な判別でも製品そのものばらつきや搬送時の傾きの影響で判定結果がばらつくことがあります。そのような場合にでもスムーズにクリアな画像を撮影できるよう、FQシリーズにこのHDR機能を搭載しています。
ハイパワー照明
照明調整が難しい原因の1つは、視野内の照明が均一にならないこと。視野が広くなるほど均一に保つことが難しくなります。FQシリーズではこの課題を解決する新たな「DR光学系」を開発。LEDのすべての光を効率的に利用し、従来比約2倍の明るさで視野内を均一の明るさに保ちます。
また、FQシリーズには、検査対象物からの正反射光をカットできる偏光フィルタも付属されています。偏光フィルタを通しても照度の劣化は少なく、視野内の明るさを均一に保ったまま、光沢面で発生する正反射光だけをカットできます。
「DR光学系」 : Double Reflection 光学系