FREQROL-F700PJシリーズ FR-F720PJ
【三菱電機(制御)】
FREQROL-F700Pシリーズ FR-F720P
<特長>
●汎用モータ(三相誘導モータ)もIPMモータも両方おまかせ
設定1つで汎用モータからIPMモータへ切換えできます。
(パラメータを「Ipn」“12”(MM-EFS)に設定するだけです。)汎用モータ制御設定のままで、IPMモータを駆動しないでください。
汎用モータとIPMモータ用の予備インバータを2種類揃える必要がありません。(インバータの在庫を共通化できます)
モニタモードでMダイヤルを1プッシュすると、制御設定(IM、IPM)を表示します。
●汎用モータからIPMモータへの置換えも安心、簡単
「とりあえずインバータ、後でモータ」一括更新は不要です。段階的な設備投資で予算確保にも有利です。
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仕様
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共通仕様
制御方式 | 高キャリア周波数PWM制御(V/F制御)/最適励磁制御/汎用磁束ベクトル制御/IPMモータ制御 | |
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出力周波数範囲 | 0.2~400Hz | |
周波数設定分解能 | アナログ入力 | 0.06Hz/60Hz(端子2、4:0〜10V/10bit) 0.12Hz/60Hz(端子2、4:0〜5V/9bit) 0.06Hz/60Hz(端子4:0〜20mA/10bit) |
デジタル入力 | 0.01Hz | |
周波数精度 | アナログ入力 | 最大出力周波数の±1%以内(25℃±10℃) |
デジタル入力 | 設定出力周波数の0.01%以内 | |
速度制御範囲 | V/F制御 1:10/汎用磁束ベクトル制御 1:60(力行時)/IPMモータ制御 1:10 | |
電圧/周波数 | 特性基底周波数0~400Hz任意設定可能、定トルク・低減トルクパターン選択可能 | |
始動トルク | 汎用モータ | 制御汎用磁束ベクトル制御、すべり補正設定時:120%(1Hz時) |
IPMモータ | 制御50% | |
トルクブースト | 手動トルクブースト | |
加速・減速時間設定 | 0.1~3600s(加速・減速個別設定可能)、直線またはS字加減速モード選択可能 | |
回生制動トルク | 汎用モータ制御 | 15%*1 |
IPMモータ制御 | 5%(1.5kW以下は10%)*1 | |
直流制動 | 汎用モータ制御:動作周波数(0~120Hz)、動作時間(0~10s)、動作電圧(0~30%)可変 | |
ストール防止動作レベル | 動作電流レベル設定可能(0~150%可変)、有無の選択可能 |
周波数設定信号 | アナログ入力 | 2点 端子2:0〜10V、0〜5V選択可能 端子4:0〜10V、0〜5V、4〜20mA選択可能 |
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デジタル入力 | 操作パネル、パラメータユニットにより入力、周波数設定単位選択可 | |
始動信号 | 正転・逆転個別、始動信号自己保持入力(3ワイヤ入力)選択可能 | |
入力信号(5点) | 多段速度選択、遠隔設定、第2機能選択、端子4入力選択、JOG運転選択、PID制御有効端子、外部サーマル入力、PU-外部運転切換、V/F切換、出力停止、始動自己保持選択、正転、逆転指令、インバータリセット、PID正逆動作切換え、PUNET運転切換、外部-NET運転切換、指令権切換、インバータ運転許可信号、PU運転外部インタロック、PID積分リセットから任意の信号をPr.178〜Pr.182(入力端子機能選択)により選択。 | |
運転機能 | 上下限周波数設定、周波数ジャンプ運転、外部サーマル入力選択、瞬停再始動運転、正転・逆転防止、遠隔設定、第2機能、多段速運転、回生回避、すべり補正、運転モード選択、オフラインオートチューニング機能、PID制御、計算機リンク運転(RS-485)、最適励磁制御、停電停止、速度スムージング制御、Modbus-RTU | |
出力信号 オープンコレクタ出力(1点) リレー出力(1点) | インバータ運転中、周波数到達、過負荷警報、出力周波数検出、回生ブレーキプリアラーム、電子サーマルプリアラーム、インバータ運転準備完了、出力電流検出、ゼロ電流検出、PID下限リミット、PID上限リミット、PID正転逆転出力、ファン故障*2、FIN過熱プリアラーム、停電減速中、PID制御動作中、PID偏差リミット、IPMモータ制御*3、PID出力中断中、出力電力量パルス出力、リトライ中、寿命警報、省電力平均値更新タイミング、電流平均値モニタ、リモート出力、軽故障出力、異常出力、異常出力3、メンテナンスタイマ警報から任意の信号をPr.190、Pr.192(出力端子機能選択)により選択。 | |
運転状態 | ||
表示計用 パルス列出力 (最大2.4kHz:1点) | 出力周波数、出力電流(定常)、出力電圧、周波数設定値、コンバータ出力電圧、回生ブレーキ使用率、電子サーマル負荷率、出力電流ピーク値、コンバータ出力電圧ピーク値、基準電圧出力、モータ負荷率、PID目標値、省電力効果、省電力積算、PID測定値、出力電力、PID偏差、モータサーマル負荷率、インバータサーマル負荷率をPr.54 FM端子機能選択により選択、パルス列出力(1440パルス/s/フルスケール) |
操作パネル パラメータユニット (FR-PU07) | 運転状態 | 出力周波数、出力電流(定常)、出力電圧、周波数設定値、 積算通電時間、実稼動時間、コンバータ出力電圧、回生ブレーキ使用率、 電子サーマル負荷率、出力電流ピーク値、コンバータ出力電圧ピーク値、 モータ負荷率、PID目標値、PID測定値、PID偏差、インバータ入出力端子モニタ、 出力電力、積算電力、モータサーマル負荷率、インバータサーマル負荷率、 PTCサーミスタ抵抗値より選択可能 |
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異常内容 | 保護機能の動作時に異常内容を表示、異常内容8回分を記憶 (保護機能動作直前の出力電圧・電流・周波数・積算通電時間) | |
対話式 ガイダンス | ファンクション(ヘルプ)機能による操作ガイド*4 |
*4 オプションのパラメータユニット(FR-PU07)のみ表示可能です。
保護・警報機能 | 保護機能 | 加速中過電流、定速中過電流、減速中過電流、加速中過電圧、定速中過電圧、減速中過電圧、インバータ保護サーマル動作、モータ保護サーマル動作、フィン過熱、不足電圧*3、入力欠相*5、始動時出力側地絡過電流*5、出力欠相、外部サーマル動作*5、PTCサーミスタ動作*5、パラメータエラー、PU抜け発生、リトライ回数オーバー*5、CPU異常、ブレーキトランジスタ異常、突入抵抗過熱、アナログ入力異常、過速度発生*3、PID信号異常*5、ストール防止、出力電流検出値オーバー*5、脱調検出*3 |
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警報機能 | ファン故障*2、過電流ストール防止、過電圧ストール防止、PU停止、パラメータ書込みエラー、回生ブレーキプリアラーム*5、電子サーマルプリアラーム、メンテナンス出力*5、不足電圧、操作パネルロック、パスワード設定中、インバータリセット中 |
環境 | 周囲温度 | −10℃〜+50℃(凍結のないこと)*6 |
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周囲湿度 | 90%RH以下(結露のないこと) | |
保存温度*7 | −20℃〜+65℃ | |
雰囲気 | 屋内(腐食性ガス・引火性ガス・オイルミスト・じんあいのないこと) | |
標高・振動 | 海抜1000m以下・5.9m/s2以下*8、10〜55Hz(X,Y,Z各方向) |
*1 回生制動トルクの大きさは、モータ単体で定格回転速度より最短で減速した時の短時間平均トルク(モータ損失によって変化)を示しており、連続回生トルクではありません。定格回転速度を超えた回転速度からの減速は、平均減速トルクの値が低下します。回生エネルギーが大きいときは、オプションのブレーキユニットを使用してください。
*2 0.75K以下は冷却ファンを装備していないため、機能しません。
*3 IPMモータ制御時のみ機能します。
*4 オプションのパラメータユニット(FR-PU07)のみ表示可能です。
*5 初期状態の場合、この保護機能は機能しません。
*6 周囲温度が40℃以下で使用する場合は密着取付け(間隔0cm)できます。フィルタパックは密着取付けできません。
*7 輸送時などの短時間に適用できる温度です。
*6 11K、15Kのインバータとフィルタパックを背面取付する場合は、移動体や振動のある(1.96m/s2を超える)場所に使用しないでください。